サービスの表面的なジャンルにとらわれると本質的な市場を見失う話

市場が成熟した現代において、たくさんのサービスが乱立しては、淘汰されていく時代になっています。

 

たくさんの競合がひしめきあい、勝者が決まりつつある、もしくはすでに決まったかに思える市場は、”レッドオーシャン”なんて言われますが、これだけ消費者のニーズが多様化し、時代の変化も激しくなった現代において、レッドオーシャンなんてものが本当に存在するのかと疑問に思います。

 

例えば、日本のEC業界はAmazon楽天が市場を勝ち取り、既にレッドオーシャンと言われていますが、うまくメディア事業とミックスさせたクラシコムの北欧暮らしの道具店はEC業界でも成功していると言えるのではないでしょうか。

 

北欧暮らしの道具店はEC事業を展開しつつ、自社の世界観を反映させたライフスタイルをメディア事業を通して提案することで、多くのユーザーに愛用され、70%のユーザーが毎日訪問するようです。

industry-co-creation.com

 

つまり、ユーザーにとって北欧暮らしの道具店は、単純なECサイトではなく、雑貨・インテリア好きのための趣味的な満足を生み出す趣味・娯楽サービスでもあるわけです。

 

近い市場としてはやはり雑誌市場でしょうか。EC事業でかつ北欧雑貨というニッチな市場では、売上はすぐに頭打ちになるのは目に見えています。そこで、雑誌市場を取りにきたということです。

 

同じように、プログミング教育を手がけるlife is techも、表面上はプログラミング教育市場のように見えます。しかし、life is techの大きな収益ポイントは春季、夏季、冬季に行われるキャンプなどの短期イベントです。

life-is-tech.com

 

つまり、通年で通う顧客よりもイベントという体験を求めて顧客がやってきているわけですね。表面上は教育市場ですが、中身はイベントなどのエンタメ市場です。

 

実際、life is techの共同創業者である、小森勇太さんはリアル脱出ゲームのディレクターを経ていますから、そのあたりの楽しい雰囲気を作り出すノウハウを持っています。

小森さんプロフィール

1983年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒。株式会社ワイキューブで、『エンターテイメント×採用』の商品開発を行い、企業の採用戦略の新しい形を創る。株式会社SCRAPで『リアル脱出ゲーム』のディレクターを経て、ライフイズテック株式会社を水野とともに設立。著名なIT企業の採用企画立案を多く手がけるほか、ライフイズテックのプログラム企画運営、ブランディングなど幅広い活動を手がけている。一般財団法人生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナー。

 

ヒーローのように働く7つの法則 | 書籍スペシャルサイト | Life is Tech !

 

このように、表面的な市場が小さくても、横断的にサービスを設計することで満足度の高い良いサービスが生まれるわけですね。

 

こういうサービス設計って本当にすごいなあって思います。

 

概念的な”市場”からサービスを設計していると、市場が小さいから儲からない。とか、レッドオーシャンだから勝てないという結論になってしまいます。

 

具体的でリアルなあの人のためにサービスを設計できるか。それが大事なんだなあと。

 

特に北欧暮らしの道具店は僕も大好きで、よくCEOの青木さんの記事を読んでいます。こういうサービスいつか作ってみたいなあ。

kurashicom.jp